ALL IN ONE EXERCISE のワンポイントアドバイス


P2 - 1 I go to college. の意味について

この文は 「私は大学に通っています」 という意味です。この「go to 学校」 という表現は、主語が学生として通っていることを意味します。よって、「私は大学生です」 という訳が成立するわけです。もちろん I'm a college student. と言ってもかまいません。


P4 - 19 現在完了形における not と never の違い

(a) I have not been to the Gion Festival.
(b) I have never been to the Gion Festival.

(a)も(b)も「祇園祭に行ったことがない」という(現在までの)事実を述べている点では同じですが、(b)の never が 「今まで一度もない」 という意味合いを強調するのに対し、(a)の not は単に 「今までにない」 と言っているだけです。 この設問では 「生まれてからずっと京都に暮らしているのに一度も祇園祭に行ったことがない」 と、意味のコントラストを表現する方が自然なので、not ではなく never を用います。
ちなみに not を用いて never と同じ意味合いを出すには以下のようになります:

 
I have not been to the Gion Festival even once.



P6 - 29 過去完了形(For five years I had been a designer.)が解答として不適切な理由


過去完了形は「その時まで(に)」という「過去の一時点」を念頭に置いて、その過去の一時点までに何かが終わっていた(完了用法)とか、何かをし続けていた(継続用法)、何かをした経験があった(経験用法)という場合に用います。
以下の2つの文を比較してみましょう:


【過去形】   
For five years I was a designer.
私はかつて5年間デザイナーをしていた。

【過去完了形】
I had been a designer for five years.
私はその時まで5年間デザイナーをしていた。


上記からおわかりのように、過去において単に一定期間何かをし続けていたという場合は【過去形】で表し、過去の一時点まで何かをし続けていたという場合にのみ【過去完了形】を用います。設問29は前者(=過去形)に当たります。

後者の過去完了形は通常、以下のように過去の一時点が表現された文脈で用います。(そのような「過去の一時点」がなければ過去完了形を使う理由がありません)

I had been a designer for five years at this point.
私はこの時点で5年間デザイナーをしていた。
(◆ at this point が過去の一時点)

I had been a designer for five years before [when] I began to write.
私は作家活動を始めるまで5年間デザイナーをしていた。
(◆ before [when] I began to write が過去の一時点)



P8-31 the day before を the previous day としてもよいか

the day before の代わりに the previous day を用いることも可能です。

She wore the same dress that she had worn the day before.
= She wore the same dress that she had worn the previous day.

【補足】
the previous day [week, month, year] という表現は副詞として用いることができるので前置詞のonやinが必要ありません。



P14 - 14 (b) It keeps a secret. について

keep a secret は 「(人が)秘密を守る」 という意味であって、「(物事が)秘密のままだ」 という意味ではありません。 keep が後に名詞を取る場合は目的語と見なされます。
「それは秘密のままだ」 という場合は、補語に名詞を取ることの出来る remain や stay を使い以下のように表現することが可能です:

 It remains a secret.
 It stays a secret.



P14 - A You の代わりに We を使ってもよいか

We が使えないわけではありませんが、対象範囲を限定せず「誰にでも当てはまること」「一般論」を述べる場合の主語は We ではなく You を使う習慣をつけてください。

We は 「我々の場合は」というニュアンスで、「我々」以外の存在と対比する文脈で用います。

We は You よりさらに範囲を限定することになります。



P18 - 12 (d) chariman に冠詞がついていない理由

 They will probably make him chairman.
 (彼らはおそらく彼を会長にするだろう)

本来ならchairman には冠詞のtheが付きます。 しかし以下のようにbe動詞の補語(下記(a))や第5文型の補語(下記(b)と上記の英文)に chairman, President, captain などのポストを表す名詞が置かれる場合は冠詞(the と a/an)を省略するのが一般的です:

 (a) He is chairman of the Finance Committee.
   (彼は財政委員会の議長だ)

 (b) They elected him chairman of the Finance Committee.
   (彼らは彼を財政委員会の議長に選出した)

また第5文型を以下のように受身にした場合も、補語にポストを表す名詞が置かれる場合は冠詞を省略するのが一般的です。

 He was elected chairman of the Finance Committee.
 (( (b)を受身にした文))



P20-24
The appreciation of the yen enables us to export more goods. について

この文は、「円高によって、我々はより多くの商品を輸出することができる」 という意味です。

より多く、輸出できるのは、円安の時ではないか、というご質問を頂きましたが、確かに us を 「日本国内の輸出業者」 と考えれば、円高は不利に働きます。

この文は、「(日本の業者と円高の話をしている)海外(台湾、中国、北米など)の輸出業者」 の発言と考えてください。
 



P22-A growing か raising かについて

解答は growing になっていますが,正確には raising も可能です。
つまり raiseは植物にも使えます。ただし「grow+植物」と比べると「raise+植物」が使われる頻度はおそらく10分の1程度でしょう。
この設問はどちらの選択肢も可能であり,厳密には成り立ちませんが,一般的な使い方という観点からの作問だと考えてください。
学習者は「grow+植物」「raise+動物」と覚えるのが実用的だと思います。
無論,「grow+動物」は間違いです。



P36 - B (c) She gave me some good advice. 以外の解答について

She gave me some good advice. という解答は、 「彼女は私によいアドバイスをくれた」 という日本語の英訳としてネイティブが最もよく用いる表現ですが、この設問の解答は以下の3つが可能です:

(1) She gave me some good advice.
  (彼女は私によいアドバイスをくれた)
(2) She gave me good advice.
  (彼女は私によいアドバイスをくれた)
(3) She gave me a piece of good advice.
  (彼女は私に一つよいアドバイスをくれた)


(1)のsomeは「いくつかの」や「少しの」という意味ではなく特に日本語には訳せません。このように、不可算名詞を動詞の目的語に置く場合にはこのようにsomeをつけるのが一般的です。以下のsomeも同様の例です。

 I went to buy some bread.(パンを買いに行きました)
 (◆ I went to buy bread. は不自然)

これは、不可算名詞をそのままの形で用いると 「その名詞の種類(全体)」 を表しているように聞こえるからです。以下の例では bread が 「パンという種類の食べ物」 を表しています。

 I like bread.(パン(という食べ物)が好きだ)
 (◆ I like some bread. はここでは不自然)

よって、単に 「彼女は私によいアドバイスをくれた」 という意味の場合は、(2)より(1)の方が自然な英語です。(2)はsomeがないので 「よいアドバイス」 という 「アドバイスの種類」 に焦点があり、「彼女は私に(悪いアドバイスや平凡なアドバイスではなく)よいアドバイスをくれた」 という意味合いになります。(3)は advice という不可算名詞に a piece of ということばを付加してアドバイスの数が一つであることを若干強調した表現です。この表現は不自然ではありませんが、一つ注意してほしいのは、advice や furniture のような数えるという発想のない名詞(=不可算名詞)を日本語の感覚から何でもかんでも a piece of 等をつけて数えようとするのは避けるべきだということです。個数を明確にする必要がある場合にのみ 「a piece [two pieces] of 不可算名詞」 という形用いるようにしましょう。



P38 -2
Do you want to V? の意味について

 Do you want to join us for dinner?
 (我々と一緒に夕食をどうだい?)
  Would you like to join us for dinner?
 (我々と一緒に夕食をどうですか?)
 
Do you want to V? は基本的には相手の願望/意志を尋ねる表現で、「Vしたいですか?」という意味です。
しかし、この表現は仲の良い友人などに対して 「Vしますか?」「Vするかい?」 と尋ねたり、「Vしてくれるのかい?」 と相手の意志を尋ねる[確認する]場合にもよく使われます。
この表現は友人の間柄や家族の中で使うことはかまいませんが、そうでない場合は馴れ馴れしく聞こえ、失礼に当たります。
日本人の英語学習者は一般に Do you want to V? を 「Vしたいのですか?」 という意味でしか使わないと思っているため、「Vするかい?」 という意味でこの表現を使うことができません。 そういうことのないように、テキストでは 「(日本人の学習者が考えるほど)失礼な表現ではない」 と述べたわけです。
また、より丁寧に 「Vしますか?」 と相手の願望/意志を尋ねる場合は Would you like to V? を使います。
Do you want to V? と Would you like to V? は 「勧誘」 「提案」 の表現というよりはむしろ 「意志/願望の確認」 と言った方がよいかもしれません。
ちなみに、「勧誘」 に意味の中心がある表現には、Why don't you V? , How about Ving? 等があります。
 
 Why don't you join us for dinner?
 Why don't you have dinner with us?
 (一緒に夕食を食べるのはいかが?)
 How about having dinner with us?
 (一緒に夕食を食べるというのはどう?)

上記の表現は和訳すると Do you/Would you like to V? と同じになりますが、上記の表現が 「勧誘」 の表現であるのに対し、後者は 「意志/願望の確認」 として区別すればよいでしょう。



P51-2 stop to 不定詞 について

「stop の目的語には to 不定詞(=to 動詞の原形)を置けない」 という解説を行うと必ず、「では、stop to 不定詞 (Vするために立ち止まる)はどうなるのですか?」 という疑問をもつ学習者がいます。
この「stop to 不定詞」 の 「to 不定詞」 は stop の目的語ではありません。この stop は「立ち止まる」という自動詞で to不定詞 は「Vするために」という副詞句です。自動詞は目的語を取りませんし、副詞句は目的語になりえないことから、「stop to 不定詞」の「to 不定詞」が stop の目的語ではないことがわかるはずです。
(本書の解説にあるとおり) stop, quit の後に目的語を置いて 「Vすることをやめる」 という意味にしたい場合は「stop/quit +Ving」としなければならず、「stop/quit + to 不定詞」 とはできません。



P70 - 5 /
P72-9-(c)
〜しながら」 という現在分詞を文末に置く場合,カンマをつけるか否かの判断方法について

【質問】
P70-5では、副詞句を文末に置く際カンマを用いていますが、P72-9-(c)ではカンマがありません。いづれも「〜しながら」という副詞としての用法であるので、違いが分からないのです。カンマの要、不用には明確な区別があるのでしょうか?


【回答】
 明確な区別はありませんが,一応の目安はあります。
 まず,「〜しながら」という意味の分詞を文末に置く場合はカンマを置かないのが一般的です。特に自動詞(例:sit, stand, lie)と共に用いる場合や「be busy+現在分詞」「come+現在分詞」「spend [waste]+目的語+現在分詞」のような定型表現でもカンマをつけません:

 [例]彼女は微笑みながらそこに立っていた。
   ○ She stood there smiling.
   △ She stood there, smiling.

 [例]彼は通勤に毎日2時間を費やしている。
   ○ He spends two hours a day traveling.
   △ He spends two hours a day, traveling.

 これらの自動詞や定型表現のケース以外でもカンマを付けないのが一般的ですが,分詞の前に名詞がある以下のような文では,分詞が形容詞的にその名詞を修飾しているのか,それとも副詞的に文や動詞を修飾しているのかがわかりにくい場合が生じます。

   主語+動詞+名詞分詞.

 そこで,分詞が副詞的に文や動詞を修飾していることを読み手に理解しやすくするために,名詞と分詞の間にカンマを置くことがあります。この観点からP72-9(c)とP70-5の英文を考えてみましょう。

  ◎ Betty departed for her piano lesson grumbling.
    [P72-9(c)]
  ○ Betty departed for her piano lesson, grumbling.
  ベティはぶつぶつ言いながらピアノのレッスンに出かけた。

 上記ではカンマのある○の文の方が,grumblingがlessonを修飾する形容詞用法ではなく,She departed for her piano lessonを修飾する副詞であることがわかりやすいのですが,分詞が(一語で)極端に短いためカンマを置くとスタイル上はやや不格好になります。またカンマを置かなくてもgrumblingがpiano lessonを修飾することは意味的にありえないので必要がないとも言えます。分詞がもう少し長ければカンマを置いてもよいでしょう:

 ◎ Betty departed for her piano lesson, grumbling and feeling depressed.
   ベティはぶつぶつ言いながら落ち込んだ気分でピアノのレッスンに
    出かけた。


 次の文も同様に名詞(the phone)の後に分詞(expecting bad news)が置かれているのでカンマがあることにより分詞が形容詞の働きではなく,副詞の働きをしていることが一目でわかります。しかし,expecting bad newsがphoneを修飾すると読み手が勘違いすることはなさそうなのでカンマを置かなくてもかまいません:

  ◎ I picked up the phone expecting bad news.
  ◎ I picked up the phone, expecting bad news.
     [P70-5]
   私は悪い知らせを予感しながら受話器を取った。



P85-1〜2行目 「〜かどうか」のif節の使い方と例外の補足

【質問】
P.85 1〜2行目には「〜かどうか」は「if〜」で表すが、「if〜」は動詞の目的 語のみで用いられる,とあります。また
19から20行目には be not sure if〜 は例外とあります。
この規則で考えた場合、P.151の最終行「whether he will agree to this」 (whether は ifに置き換え可能)というのがよくわかりません。文の主語になるときは置き換え不可では? それとも形式主語の場合は例外でしょうか。


【回答】
例外と考えてください。
まず,「〜かどうか」のif節は動詞の目的語でのみ用いるというのは原則として覚えておいて下さい。形式主語や形式目的語のitの真主語[真目的語]としてif節が用いられることは結構ありますが,その場合のif節は一般に「〜かどうか」の名詞節ではなく,「〜だとしたら」の副詞節です。以下はその例です:

 It would be helpful if you could include foreign language translations in your site
 もしサイトに外国語の翻訳を載せていただけましたら,助かるのですが。
 * Itはif節を示す真主語。

 I would appreciate it if you could come and help me.
 もし手伝いに来ていただけれたら,とてもありがたいのですが。
 * itはif節を示す形式目的語

但しこれには例外があって「It is 形容詞 if ...」の「形容詞」がdoubtfulなど意味的に相性がよい場合はこれが可能です。doubtful は doubt の形容詞形ですが,doubtという動詞を辞書で調べてもらえば doubt if ... で「...かどうかを疑う」という例が出ていると思います。It is doubtful if ... はこの doubt if ... の感覚を引きずっています。



P102-24 関係代名詞 as を一つにすることはできるか

設問の文は As we have seen and as is further discussed ですが、2つ目の as を削除して1つ目の As に目的格と主格の両方の役目を与えて、As we have seen and is further discussed とすることもできます。
as, which, that など、主格と目的格の両方の役目をする関係代名詞には同じことが当てはまります。



P102-25 The woman の後にはカンマはいらないのか

ここではカンマは不要です。
カンマが必要なのは、先行詞が「一つしか存在しないもの」、「一つに絞れるもの」の場合です。
例えば Tokyo, my father, President Bush, などのは当然一つしか存在しないことが明確です。
また文脈上(関係詞節の情報を聞かなくても)先行詞を聞いただけで、聞き手がそれを一つに絞れるもの、例えば目の前にある車を指して this car という場合や、ある会社の話が話題にのぼっている時に the company という場合も「一つしか存在しないもの」「一つに絞れるもの」ですからカンマが必要です。
しかし第25問の the woman は、 the woman と言ったその時点ではまだその女性が誰のことを指しているのかを聞き手は特定できませんので一つしか存在しないもの[一つに絞れるもの]ではありません。これは、関係詞節の内容を聞いてはじめてその存在が浮き彫りになるのです。よってカンマはつけないということになります。確かに、the woman の the は「唯一」を表しますが、それは話し手が一つに絞っているだけで、聞き手はそれを一つには絞れないのです。
結論として 「the+先行詞」 に続く関係詞節は通常カンマを付けない(=制限用法)ということになります。



P102-29 something strange else とか something else strange とできないのか

この文は、But there is something else strange (that) crows do. とすれば関係詞節が一つになり、簡潔ですが、そうすることはできません。

something, anything, nothing, somebody [someone], anybody [anyone], nobody [no one] に修飾語を置く場合は、後に1つだけ置きます。something strange else や something else strange のように2つ修飾語が置くことはできません。



P110 - 15 I am going to bed について

「私が床につく(時間である)」 に当たる英語が I am going to bed と進行形になっていますが、これは 「私が床につこうとしている(=ベッドに潜り込もうとしている)」 という 「寸前」 の状況を表しています。
I go to bed としても間違いではありません。



P118-19 Unless he apologizes を If he doesn't apologize と書き換えてもよいか

If ... not で書き換えても意味は通りますが、ニュアンスは異なります。

(a) Unless he apologizes, I won't forgive him.
  私は(基本的に・原則として)彼を許さない、
  但し、彼が謝れば別だが。


(b) If he doesn't apologize, I won't forgive him.
  もし彼が謝らなかったら、(その結果/それが原因で)
  私は彼を許さない。



(a)は原則と例外(条件)を、(b)は原因と結果を、それぞれ表しています。つまり、unless は「例外(条件)」を ifは原因(となる条件) を表すと言えます。

unless と if ... not の違いは設問20の解説にある通りですが、十分に理解できなかった人は unless ... の意味である「...でない限りは」を、上記のように 「但し...なら話は別だが」 と取ってみてください。

この取り方で設問20を考えてみますと、以下の (c)が意味的に成立しないことがわかります。

(c) I will be surprised unless he has an accident.
  私は驚くことになる。但し、彼が事故を起こせば話は別だが。
  (◆ 私が何に対して驚くのか不明です)

(d) I will be surprised if he doesn't have an accident.
  彼が事故を起こさなかったら、(その結果/それが原因で)
  私は驚くことになる。

  (◆ 事故を起こさなかったことに対して驚くと言っています)



P120 - 23 saying that の that について

P120 - 23 の that は saying の目的語です。つまり 「それ」 という意味で、目的を表す so that ... の that とは無関係です。
ちなみにこの設問の解答箇所では so that I won't/don't の that を省略します。




P123 - 30 however の品詞について

本書の表が示す however の品詞(=従位接続詞ならびに副詞)が、英和辞典の説明と正反対になっている点について説明します。

以下は EXERCISE と一般的な英和辞典の比較です。

「どのように〜しても」 「しかしながら」
EXERCISE 従位接続詞 副詞
英和辞典 副詞 接続詞(的)


EXERCISE では (また一般的にも) 「後に完全な(=5文型のいずれかが完成している)文を取り、全体的に副詞節になることば」 を 「従位接続詞」 と呼んでいます。
when, because, if などがその代表例ですが、「どのように/どのような方法で〜しても」 という意味で用いる場合の however も 「後に完全な文を取り副詞節になる(そして主節を修飾する)」 という事実を考えると when, because などと同じく従位接続詞と見なすべきで、これを副詞と呼ぶのは文構造の把握という観点からは不適切でしょう。

また、EXERCISE では (また一般的にも) 「文頭に置いたり、文中に挿入したりして、文末に置いて独立的に用いることば」 を 「副詞」 と呼んでいます。
「しかしながら」 という意味で用いる however は 「文頭に置いたり、文中に挿入たり、文末に置いて独立的に用いることば」 なので 「副詞」 と呼ぶことができます。英和辞典がこの意味の however を 「接続詞(的)」 などと曖昧な言い方をしているのは、「等位接続詞」 の but と働きが似ているからだと思われますが、but は以下の例のように、前の文と接続させる使い方ができますが、however にはそれができないので、 「接続詞」 と覚えてしまうと間違った英文を書いてしまう原因となります。

「彼は結婚しているが、私は結婚していない」
 He is married,but I am not. 
   (正しい文。 but は(等位)接続詞として使ってよい)

× He is married,however I am not.
   (間違った文。 however を(等位)接続詞として使っている)

He is married. However, I am not.
   (正しい文。however を 「副詞」 として使っている)


*3番目の例では However を 「副詞」 の Nevertheless と置き換えることができる。



P128-8 (a) Would you mind smoking here? の意味

mind ...ing は「...することに差し支えがある」という意味なので、この文は 「あなたは(ご自分が)ここでタバコを吸うことに差し支えがありますか」すなわち、「ここでタバコを吸っていただけますか?」 「タバコを吸うならこの喫煙場所で行って下さいますか」 という意味です。以下の英文との意味の違いに注意してください。

・Would you mind not smoking here?
 「(あなた)ここでタバコを吸わないでいただけますか?」
 (◆ not が smoking here をうち消している点に注意)


・Would you mind my smoking here?
 「(私が)ここでタバコを吸ってもかまいませんか?」
 (◆ my が smoking here の意味上の主語である点に注意)




P129-9 from schoolの訳が 「学校まで」 となっている理由


 Do you want me to pick him up from school?

  【訳】 今日はぼくが学校まで彼を迎えに行こうか。


ここでの from school は 「学校から」という意味です。
「彼を車に乗せて」(pick him up)、「学校から連れて出す」(from school)というニュアンスを含んでいます。これを意訳したのが上記の訳です。from を at に変えて、... pick him up
at school(学校の所で彼を車に乗せる)とすることも可能です。
ちなみに、「駅に迎えに行く」という場合は「駅から連れ出す」というのは不自然ですので pick him up from the station とせず、pick him up at the station とするのが自然です。



P130 - 20 (d) all の意味

It's all his fault. の all は 「完全に」 「100%」 という意味です。他のことばに置き換えれば completely になります。



P136 - C for を as で置き換えられるか

for ... は 「...の割には」 「...を考えれば」 という意味です。
as ... は 「...として」 という意味です。

as ... を「...としては」という意味で使うことは可能ですが、その場合、for ...を使う方が一般的です。よって、テキストの設問で as を使うことは可能ですが解答としている for の方がより一般的です。

 (a) It is too expensive for a toy.
 (b) It is too expensive as a toy.

上記では、(a)(b)共に正しい文ですが、以下では(d)が不自然です。 as を用いる場合は、主語(ここでは He)と as の目的語(his age)がイコールの関係になる

必要があるからです。(a)(b) では It = a toy の関係が成立しますが、(c)(d) では He = his age とはなっていません。

 (c) He looks old for his age.
 (d) He looks old as his age. ←間違い



P149 - 2 口語英語での例外について

From here to Sydney is 200 miles.(1刷)
From New York to Paris is 3,600 miles.(2刷)

上記下線部は副詞句なので文の主語にはできない。よって It という形式語を置いて、It is 200 miles from here to Sydney.(1刷)、It is 3,600 miles from New York to Paris.(2刷)とする、というのが本書の設問の意図ですが、会話/口語では上記2つの(副詞句を主語にした)形は比較的良く用いられます。
但し、正式[公式]の英語としては問題がありますので It is ...で始める文か以下の The distance で始める文で表現して下さい:

The distance from here to Sydney is 200 miles.
The distance from New York to Paris is 3,600 miles.

(注) 2刷では上記の点を配慮し、設問文と解説を1刷とは少し変えています。



P152 - 17(b) 文頭が It wasで始まっていないことについて

意図する強調構文は、「彼が愛しているのは私である、ということに私は気づいた」 ですから、下線部を強調構文にします。つまり he loved me を強調構文にして、it was me (that) he loved とし、この強調構文を I realized の目的語に置きます。その答えが、 I realized it was me (that) he loved. です。よって他の設問と異なり、この設問では文頭が It was で始まりません。



P161 - 19 but (前置詞)の後に置く品詞について

一般に前置詞の後には to不定詞を置かないのが決まりですが、前置詞で用いられる but (「...以外に」という意味)の場合は to不定詞を置くことが可能です。butの場合は(通常の前置詞のように)後に動名詞を置いてはいけません。
よって、(a)の設問文は but の後に to不定詞を置きます(これをasking という動名詞に変えると間違いになります)。但し (b)の do nothing but ... という慣用表現は例外で to を省略して不定詞(=原形)を置きます。
少し面倒ですがこの区別は各種試験の語法問題でよく出題されますのでしっかり覚えておいて下さい。



P176 - 7 much, far, a lot, a great deal と even, still の違い

much, far, a lot, a great deal と even, still は意味が異なります。
A is much [far, a lot, a great deal] better than B. という場合、「AはBよりずっとよい」と、AとBの2つを比較しているだけで、B自体の善し悪しには触れていません。
しかし、A is even [still] better than B. という場合は、「Bはよい。しかしAはさらにその上をいく」、という意味になります。
正しく使い分けましょう。



P178 - 9 (a) 文末に置かれる already の意味について

already を文末に置くと「予想外に早い」ことが強調されます。 以下の2つの文で比較してみましょう:

A. He is already senior to me.
  (彼は既に私より上のポストについている)

B. He is senior to me already.
  (彼はもう既に私より上のポストについている)












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